TS STORY
The Global Standard
Active Vibration Isolation System
Landmarks in the development of active vibration isolation
1980年スイスのRCA研究所でファブリー・ペロー干渉計の新設計に取り組んでいる際、装置が建物の振動の影響を受けている事が明らかになりました。 この事が装置の中に収まるコンパクトなアクティブ防振システムを設計する事へと私を駆り立てました。 この設計は本アプリケーション用には十分でしたが、一般用防振台としては実用的ではありませんでした。 更なる開発を進め、1985年に私は初めて思い通りのアクティブ防振システムを作り上げました。 このシステムの何台かはRCAの生産設備内に配布されました。 この着想は1986年にアメリカのメーカーにライセンスが与えられ、その年の新製品ベストテンの4位に選ばれました。 その翌年にはIR100 Awardを受賞しました。1987年にアメリカ特許番号4,643,385を取得しています。この装置の詳細はSPIE(国際光工学会)の732 157(1987年)に掲載されています。
初期の装置はパッシブ防振システムに比べ高価で、市場も整っていませんでした。
しかし、私はアクティブ防振に将来を見出だし、自分の会社-JRS Scientific Instruments-(以下JRS)を設立する為、1987年にRCAを去りました。 モジュラー型アクティブ防振システムの開発に相当な努力を費やし、1991年に最初の製品であるMOD-2を市場へ投入する準備が出来ました。 当時の市場は限られていましたが、IBMが原子レベルの分解能を持つ走査トンネル顕微鏡(STM)を携え突如現れました。 特に原子間力顕微鏡と言った派生の装置が次々と現れ、世界中で突如防振が必要になりました。
JRSはふさわしい製品を、ふさわしい時期に持っていた事で、この拡大する市場で成長していきました。
その後、JRSは卓上型ユニットから最も重い電子顕微鏡を支える事が出来るシステムまであらゆる範囲の新製品を発表してきました。 この頃から日本のヘルツ株式会社とアメリカのHERZANによって、アクティブ防振システムの知名度を更に高める為に多くの販売努力がなされました。 更に1995年にドイツの同僚と防振システムの販売網としてHalcyonics社が設立されました。 このHalcyonics社との協力体制は残念ながら窮地に陥り、Halcyonics社は2001年にJRS社製防振製品の製造権を買い、JRSから離れました。 その後、JRSのヨーロッパでの販売努力の為にHWL Scientific社が加わり、私はJRS防振システムの新たな販売網としてTable Stable社を設立しました。 2011年にはシンガポールのOctalab社が販売チームに加わりました。
最新の製品では革新的な圧電型低消費電力技術が用いられ、世界中の製造や研究で使用される装置に対し、素晴らしい防振を提供します。
今日、我々の製品はヨーロッパ・アメリカ・アジア・アフリカ・中東・ロシアにおいて最も多く使用され有名なアクティブ防振システムになり、40か国以 上に販売されています。
The Table Stableは防振システムメーカーのリーダーとしてあり続けます。
The Table Stable Ltd.
John R. Sandercock