肩載せ型カメラ防振装置 Active Campad ~日本放送協会(NHK)との共同開発品~
写真:アクティブカムパッド
Active Campadとは
現在、テレビは大画面化が進んでいます。一般的な撮影において、撮影者の肩に載せて撮影するカメラは、撮影者の姿勢や動く状態によって起こる振動が原因や要因となって「画像ぶれ」を引き起こします。この「画像ぶれ」により、視聴者は「映像酔い」を引き起こし、頭痛やめまい、吐き気を催すことが知られています。カメラに装着した「Active Campad]を撮影者の肩に載せることで、カメラの揺れを防ぎテレビの大画面化によって顕著となった「画像ゆれ」に伴う「映像酔い」を容易に減少させることができます。アクティブ方式による振動減衰システム「Active Campad」は日本放送協会(NHK)殿と当社が共同開発しました。
開発のコンセプト
このような諸条件を満たすことで撮影者の負担を大幅に軽減します。
1.通常の撮影スタイルに近い形で使用可能
2.軽量・コンパクトで扱いやすい形状
3.カメラへのセッティングが容易
4.振動の抑制効果が高い
5.画質を劣化させない
6.カメラに触れずに操作可能
機動性と操作性
「Active Campad」はカメラに装着されているために、装着前と変わらない感覚でカメラを使用できます。三脚や撮影用移動台車などが使用できないときでも、安定した映像を肩に載せた状態で撮影することが可能です。カメラと一体化した構造により機動性に優れ、安定した映像を得ることができます。また、カメラを装着した「Active Campad」のグリップ部には撮影時に必要なカメラの操作機能を持たせているため、調整などはグリップ部で行えます。従って、カメラに触れる必要はありません。
カメラの姿勢制御
「Active Campad」は、撮影者の肩に載せられたカメラの姿勢を安定させる振動減衰システムです。「Active Campad」はロール(画面の回転方向)とピッチ(画面の上下方向)の2軸制御を行い、画面に現れる「画像ゆれ」に伴う「映像酔い」を減らし、視聴者の不快感を減少させます。
イメージ①
イメージ②
設計
感覚的に操作できる設計(エルゴノミクスデザイン採用)
カメラを搭載してからの操作を感覚的にできるよう、コントロールボタンをなるべく少なくしシンプルにしました。難しい操作等がない為、装着したその瞬間から撮影に集中できます。
ロック機構により安定性を確保
アクティブ制御をOFFにすると自動的にロックされる機構を備えています。これによりカメラの持ち運び時や肩への載せ降しの際の不要なふらつきを抑えることができます。
ハードウエア変更無しでアップデート可能
モータ制御にはDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)を使用しているため、プログラムにより信号が自在に扱えます。お持ちのハードウエアはそのままで、内部のアップデートを計ることができます。
防振の仕組み
アクティブカムパッド使用例
本体外観
仕様
駆動方法 | ピッチ/ロール(2軸) | |||
駆動方式 | ボイスコイルモーター | |||
制御角度 | 1.5度 | |||
電源/電圧 | DC12V(11V~14.8V) | |||
消費電力 | 20W | |||
応答周波数 | 0.8Hz~10Hz | |||
最大搭載カメラ重量 | 10kg | |||
動作周囲温度範囲 | 0℃~40℃ | |||
塗装色 | グラファイトグレー | |||
サイズ(グリップ部含まず) | 245W×642D×122Hmm | |||
システム耐水性 | 無し※本体付属のカメラ用のレインカバーをご使用時は防水可能。 ただしレイ ンカバーの種類・サイズ等により、完全に耐水出来ないケースもあります。 |
※2 三脚やドリーへの装着をご希望の方は、別途ご相談下さい。